レジ袋の有料化、食品ロス。
包装資材のニーズは変わり続ける。
2020年からレジ袋の有料化が開始されました。これにより使用量の減少、ひいては弊社の売上減少も余儀なくされました。しかし、包装資材の需要そのものが減っているわけではありません。包装資材は、ものを運んだり移動させたりする上では今後も欠かすことができないもので、さらに商品を衛生的に保ち、保存期間も長くできる機能などを持っています。他にも装飾を整え商品の販売を促進させるなど、社会的な役割は多岐に渡る。福助工業としてもレジ袋以外に、いろんな製品を企画していますから、各業界のテーマや課題を先回りしてソリューションする製品を提供していくことが我々の使命と言えます。
たとえば、食品業界では「食品ロス」を減らすために、賞味期限をのばす方向で模索しています。食材がより日持ちするよう、真空や密封保存ができるバリア性の高いラミネート製品の開発、品質の向上に注力しています。また、こうした取り組みは別の課題解決にもつながります。2050年には日本の人口が8000万人に減少していると言われており、国内の食材消費量はさらに下降することが予測されます。その時に、海外へ食品を輸出する。日本の美味しい野菜や魚を日本の技術で調理した上でパッケージし、新鮮なまま世界へお届けする。それができれば日本の農業や、水産業、畜産業はもっと盛り上がりを見せるのではないのか。実際にこうした動きはすでにあり、弊社としても取り組んでいきたい事業のひとつです。
他にも、核家族化や、おうち時間の増加による中食の需要拡大によって、簡単にレンジ調理できる容器や、そのまま食卓に出せるような容器の製造も開始。2018年からの3年間で工場を3つ新設するなど、設備投資にも力を入れています。