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品質は、信頼を築いていく。
それが物性評価の使命です。

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石川 美伊

技術部 物性評価

2020年に新卒で福助工業に技術系エリア総合職で入社。生産現場での研修後、製造技術部に配属。物性評価業務の一つである製品評価を行う。2年目からは加工技術グループの仕事と兼務になり、機能材料開発にも携わるように。大学時代は紙の製造や加工を専門に学び、紙の可能性を研究していた。

人生は、あるきっかけで
道が開ける瞬間がある。

私の場合は当社でのインターンシップがそうでした。開発の具体的な仕事内容を知り、「自分でもモノを作り出してみたい」と思ったのです。とはいえ、すぐに開発の仕事ができるわけではありません。入社後はまず製造現場で研修。女性は私1人という緊張感の中で、製造工程を習得。9ヶ月後に今の部署に配属されました。

私が担当する物性評価は、製品の特性を数値で表現し、製品の品質が確かかどうかを評価チェックする仕事です。すでに取引のある既存製品の場合は、ある程度決まった方法で定期試験を行います。一方、加工技術グループと連携して行う新製品の試験は、どんな基準が求められるのか、どのように評価すればいいのか、評価基準や試験方法から考えなくてはならないものばかりです。私の今の担当は既存顧客である、大手食品メーカーや薬品、衛生品メーカーの商品。素材は、ポリエチレンもあれば紙との複合品もあります。基準項目も、透明性、光沢などの見た目から、強度や、滑りやすさ、バリア性など性能まで多岐にわたり、製品の種類によっても異なります。クリアの基準は厳しいですが、普段自分もよく知っている商品だけに責任感とやりがいがあります。

何のために、品質を管理するのか?

まだ慣れない頃、“品質を管理する”という意識が浅く、測定した数値を入力し、ただ成績書を出す、という単純作業になってしまっていたことがありました。そのため、評価の仕方を間違えたことに気づかず誤った成績表を提出。最終確認の段階で「本当にこれで製品として世に出せるのか」と指摘されたことがあります。その時に「これで福助工業の評価が決まってしまう」と責任の重大さを理解し、あらためて品質管理の役割を認識しました。それからは「私の仕事は製品と、会社の信頼につながっている」と心がけて仕事に取り組んでいます。

そして2年目からは前任者から仕事を引き継いでいよいよ独り立ちすることに。しかも、物性評価の仕事と並行して念願の機能材料開発の仕事にも少しずつ携われることになったのです。自分にできるかどうか不安は尽きないけれど、ワクワクする気持ちのほうが大きい。入社2年目にして私の希望を叶えてくれた会社の期待に応えられるよう、もっと自分を進化させていきたいと思っています。

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いつかは自分の力で、
設計開発テーマに取り組めるようになりたい。

実は、福助工業で女性社員が機能材料の開発に携わるのは私が初めて。男性ばかりのチームで「本当に自分が役に立てるのだろうか」と思ったこともありますが、仕事をする上で男女差を感じることはなく、頼もしい先輩方にサポートしてもらいながら日々頑張っています。
機能材料開発の仕事は、物性評価と深く関わりがあります。はじめに私が物性評価の仕事を行うことになったのも、まずはベースとなる知見を培うことが目的のひとつでした。新製品を開発するにあたっては、実際の製造現場でいきなり生産することはできないため、部署内にあるデモ機を用いて試作を行います。どんな製品が適しているのか、お客様のニーズは満たしているか、その上で標準化ができて安定供給が可能か。まさに試作と評価を繰り返して新製品は出来上がります。
今はまだ自分自身の知識や経験が足らず、営業や工場から来るさまざまな問い合わせには先輩方が対応しています。難しい条件や質問に対して、経験値から的確に答えられる先輩の姿は私の憧れ。まだまだこれから学ぶことばかりですが、いつか先輩のように、一人で製品の改善などといった設計開発のテーマを手がけられるようになりたい。そのために今は、しっかりと先輩の背中を見て、貪欲に知識と経験を修得していきたいと思っています。

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PERSON

福助工業のひと

まったく同じ社員がいないように、福助工業での働き方は人それぞれです。福助工業で働くとはどういうことなのか。社員たちの目線から感じてみてください。